左:農研テクノ株式会社 代表取締役 石原様 |
2021年5月20日 対談 |
御社の企業概要を教えてください
会社名 | 農研テクノ株式会社 |
企業URL | http://www.nohken-techno.co.jp |
設立年月日 | 昭和48年7月10日 |
本社 | 東京都新宿区四谷1丁目8番 ヒロ四谷ビル6階 |
資本金 | 2,240万円 |
業務内容 |
畜産物銘柄化資材の製造販売 畜産物公害対策資材の製造販売 畜産物関連資材の販売 有機農業資材の製造販売 生産物及び加工食品の製造販売 |
社員数 | 26名(2020年10月現在) |
石原社長:弊社のメインの業務は木酢液の加工販売です。我々農研テクノは、安全と美味しさを兼ね備えた食の循環システムの構築を使命としております。地球温暖化が叫ばれる中、二酸化炭素の削減に有効な山林を守り育てることを目指し、そのためにも炭焼きの文化を守り、そこから得られる木酢液を採取し、それを様々な製品開発に活かしてまいりました。
木酢液は消臭や、環境改善などの効果が期待できます。創業社長(前社長)が畜産農業分野において木酢液を活用していきたいという考え方の基で、家畜の飼料に簡単に混ぜることができる製品を開発しました。木酢液をあらかじめ飼料に添加することにより手間も省け、また家畜の腸内環境と卵や肉質の改善にも効果が期待できる商材となっています。
また、この製品により、畜産農家の持続可能な経営と畜糞公害対策の両方の解決にも役に立っています。そのほかには、現在では農家様に対してのブランド化(地養卵、地養鳥、地養豚、地養菜)の提案もさせていただいております。
吉田:農研テクノ様は木酢液の日本でナンバーワンの会社です。木酢液を活用された混合飼料「地養素」で育った食材は安全かつ、とても味も良い『地養ブランド』です。また、自然や地球環境を守る取り組みの一環として、木酢液に着眼されたのは大変素晴らしいことだと思います。
吉田総合法律事務所にどのようなサポートを受けたかを教えてください
石原社長:いろいろなことをお願いしておりますが、吉田先生には商標に関する案件をお願いしたことがあります。弊社が商標を取った商品に関することですが、その後にほかの会社様が弊社の商標と類似した別の商標を申請し、それが認められてしまった、というやっかいな問題がおきてしまいました。双方とも「困ったことになった」わけですが、吉田先生が頑張って先方と円満に和解することができました。両社にとって良い内容で終えることができ、大変良かったです。
吉田:この案件は良く覚えています。両社にとって大事な問題でしたから、1歩間違うと、大きな対立が残り、双方にとって望ましくない状態になるおそれがありました。しかし、石原社長が円満解決をご希望され、私もそれが良いと考えましたので、両社の様々な要素の利益調整をさせていただき、幸い相手方もしっかりとした弁護士をつけたこともあり、難しい事案でしたが円満解決を実現することができました。本当によかったです。
吉田総合法律事務所と顧問契約を締結したきっかけを教えてください
石原社長:既に退任されましたが、当時の取締役の方から、吉田先生を紹介していただきました。そのときは、弊社の創業社長が急死し事業の承継という問題が起きてしまいました。従業員側と社長ご遺族の方とで、経営方針について一致しないところが出てしまったのです。社長のご遺族には丁寧にご対応したいし、会社の経営として守りたいところはあるし、大変に辛い問題でした。従業員だけで手に負える問題ではありませんから、弁護士を探すことになりました。まず会計事務所から紹介いただいた弁護士の先生に話したところ、直ぐに「無理だ」と言われました。他にも弁護士を探し、相談をしましたが、どこも「無理だ」という回答ばかりでした。その後、さきほどの取締役の紹介で吉田先生に相談したところ、詳細に話を聞いていただく中で、「難易度は高いが、できる可能性がある」との回答をいただきました。今までの先生は「無理だ」という回答だけでしたが、吉田先生は「○○はできるかもしれない、××はできない」と明確な回答をしてくれまして、その後ご依頼をさせていただいたところ、いろいろありましたが、最後には私が一番良いと思っていた結論におちつきました。
吉田:この件も良く覚えています。私は、取引先からの信用、金融機関からの信用、従業員からの信用、についてお聞きしました。そのすべてに強い信頼関係があり、しかも石原社長ご自身の覚悟もある、ということがわかりましたので、お受けしました。この案件も、明確な一本道がある訳ではありませんでしたが、試行錯誤しながら「良い結論」を目指して頑張りました。最終的には石原社長が考えていた通りに、「調和の取れた良い結論」に落ち着きまして、その後今まで16年ほど顧問契約でお付き合いをさせていただいております。
その後、顧問契約ではどのような相談をしていますか
石原社長:契約書の内容は良く見ていただいており、会社の他の事情のことはもちろん、従業員が困った際にもよく相談させていただいます。
吉田:せっかく会社として顧問契約をさせていただいておりますので、従業員様のご相談も是非乗らせていただければと思います。
吉田総合法律事務所様はビジネスにおいてどのような存在ですか
石原社長:今、会社がこうしてあるのは吉田先生のおかげだと思っており、吉田先生に巡り合わなければ、会社がどうなっていたかは想像できないです。
吉田:農研テクノ様は石原社長の後継者(三代目社長様)も決まっておりますので、石原社長、後継者様のご期待に応え、農研テクノグループのますますの発展に貢献することが私の責務と思っております。
顧問契約の締結に迷っている経営者へのメッセージをお願いいたします
石原社長:吉田先生には、顧問契約前の相談も顧問契約後の相談も、こちらの要望をいったん聞いていただいた後に、「それは無理ですよ」と門前払いをされることがなかったです。「何ができて、何ができないか」を、具体的に事案ごとにご提案いただけますので、杓子定規な考え方にならずに、こちらの要望に寄り添っていただいているのだと思います。これまで吉田先生にご相談させていただいた事柄は、全て100点満点の形で決着をしてきておりますので、顧問契約料は大した金額ではないと思いますし、顧問弁護士の存在は会社経営を行う上で大きな安心感を得る事ができると思います。
吉田:石原社長は、素晴らしい取引先や従業員が集まってくるような、素晴らしい人格をお持ちです。また、多くの人と英知を結集し解決することに秀でた社長だと思います。私は石原社長、農研テクノグループ皆様と知り合うことができ、仕事ができて大変にうれしく思っております。今後ともよろしくお願いいたします。