マガシーク株式会社様

左:マガシーク株式会社 小林様 
右:弁護士 吉田良夫

2021年5月18日 対談

御社の企業概要を教えてください

会社名 マガシーク株式会社(MAGASeek Corporation)
企業URL https://www.magaseek.co.jp/
設立年月日 2003年4月1日
本社 東京都千代田区三番町3-8 泉館三番町ビル3階
資本金 1,156,618,032円
業務内容 インターネットでの婦人・紳士服の販売
社員数 191名(2020年3月31日現在)

 

武井様:弊社が行っている事業は、ファッションEC事業と、ECソリューション事業の2つです。

1つ目のファッションEC事業は、一般消費者の方を対象としたB to C事業です。ファッションECサイトは、MAGASEEK(https://www.magaseek.com/)とd fashion(https://fashion.dmkt-sp.jp/)の2サイトを運営しております。

MAGASEEKは、雑誌で見た商品が買える「マガジン+シーク」というコンセプトで、小学館の雑誌「CanCam」「Oggi」との連動でスタートいたしました。2,000以上のブランドを取り扱う総合ファッションECサイトとして、20年以上運営をしております。

d fashionは、NTTドコモが運営するdマーケット内にあるファッション通販サイトでして、2013年からNTTドコモと共同運営をしております。

もう1つの事業がB to B事業であるECソリューション事業です(https://un-sy.com/)。マガシークではEC運営ノウハウを長年培ってきておりますので、そのノウハウやネットワークを最大限活かし、公式通販サイトの構築から運営までの全てをサポートしております。

吉田総合法律事務所にどのようなサポートを受けたかを教えてください

小林様:弊社はWebを扱うことが多いことから、ご相談させていただく内容としては景表法関連が多いです。また、行政絡みの広告の相談も多いです。行政への問い合わせや調査対応を行う際には、必要性に応じ、吉田先生に行政への質問対応をしていただくこともあります。

また、最近ではコロナの影響でアパレル業界が縮小傾向になっております。残念ながら取引先の企業が倒産した場合などにおける問題についても、相談をさせていただいております。例えば、債権回収ができなかった場合の法的な対応や在庫に関してのご相談などです。

その他には、契約書のチェックや新しい事業を展開する時のリーガル面のリスクも相談させていただいております。

吉田:行政への問い合わせ内容は多くのパターンがあります。マガシーク様だけでなく、ほかの顧問会社の場合も同様ですが、社名を出して行う場合よりも、社名をださずに弁護士名(事務所連絡先)だけ出して行う場合の方が圧倒的に多いです。問い合わせの内容も、事例を抽象化して、その事例に適用される可能性がありそうな法令や規則の解釈を確認したり、見落としがちな論点(法令規則)があれば指摘してもらう、といったものです。マガシーク様のようなコンプライアンス(法令遵守)優良企業にとっては、このような行政への問い合わせも、顧問弁護士の重要な業務です。

また、取引先企業の破産の場合も、私自身が20年近く破産管財人として破産事件を担当していますので、破産管財人や他の債権者(国税など)の考え方を理解できることが多く、債権回収や法令遵守の面で貢献できていると思います。 

顧問弁護士として業務の対応をするときに特に注意していることを教えてください

吉田:ビジネスの防御と発展の観点からは、スピードが大事であると思っています。特にスピードが必要な場合には、小林様は最低限のメール情報を送信し、私が電話でポイントをお聞きし、その電話(会議)で自分の考えを伝えて、小林様がそれをご自分の頭で整理して文字にしてメールで私に送信し、私がそのメールを読んで、相互の理解に食い違いがないかを確認する、といった方法にしています。この方法により、迅速な対応(スピード)と、検討内容の正確性の両方を実現できていると思います。また、ご相談の際には、法律的にどうなるかはもちろんですが、常にビジネス的にどうなるか(マガシーク様のビジネスとして、どうしたらよいか)を意識し、法律論と現実論(ビジネス)の両立を考えております。

吉田総合法律事務所と顧問契約を締結したきっかけを教えてください

小林様:2006年のマザーズ上場の際、株主総会についてしっかりとアドバイスのできる弁護士を探すことになり、当時の副社長のご縁で顧問契約を締結しました。それから15年ほど顧問契約をお願いしております。また、社外監査役に就任していただいた時期もありました。

吉田総合法律事務所様はビジネスにおいてどのような存在ですか

小林様:新しい事業を行う際のリーガルチェックや、トラブル発生時のリスク分析もお願いしており、会社が成長していくうえでの必要なビジネスパートナーだと思っております。

ビジネスが発展していくうえでどういう規制が障壁になるか、ビジネスを継続していくためにはどういったことに注意していけばよいか等、適切なアドバイスをいただいております。会社が今まで発展し続けているのも先生のおかげだと思っております。何がリスクか、リスクの大小はどうか、またそのリスクの影響範囲について、整理して教えていただけますので、それを私たちでまとめ上層部に報告すると、上層部の判断もしやすくなると思います。有難いです。

吉田:会社のご担当者が上層部の方に報告しやすいよう、上層部の方が判断しやすいように、日ごろから意識しております。

顧問契約の締結に迷っている経営者へのメッセージをお願いいたします

小林様:顧問弁護士をつけていないと、不測な事態や紛争が起きてしまってから、急いで弁護士を探すことになりますが、その弁護士がどんな知識経験をお持ちなのか、スムーズにやりとりができる方か分からないままに相談することになると思います。万一の時でもスムーズにコミュニケーションをとれるように、平時だからこそ、信頼ができる先生と顧問契約をしておくことが非常に重要だと思っております。吉田先生のような、信頼関係が構築できており、かつスピード感を持って対応していただける顧問弁護士がいることはとてもありがたいです。

吉田:平時から顧問弁護士がいると、そのビジネス業界に特有の法律や問題にも対処できますし、会社の社風を理解した上で、会社が検討しやすいように回答(考え)をお伝えすることもできます。そして、軽微な問題はすみやかに、大きな問題でも安心して何でも相談できるのではないかと思います。それが顧問弁護士の長所だと思っています。

   

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