左: 坂西精機株式会社 坂西 社長 右:弁護士 吉田良夫 | 2022年6月28日 対談 |
① 御社の企業概要を教えてください。
会社名 | 坂西精機株式会社 |
企業URL | https://www.sakanishi.co.jp/ |
創業年月日 | 1945年(昭和20年)6月1日 |
設立年月日 | 1953年(昭和28年)1月14日 |
本社 | 〒192-0919 東京都八王子市七国1-32-1 |
資本金 | 5,000万円 |
業務内容 | 精密歯車を中心とする減速機、一般機構ユニット等の設計、組立 多品種少量を中心とするあらゆる精密機械部品の加工 遊星歯車減速機の製造および販売 |
坂西社長:坂西精機は昭和20年に創業し、昭和28年に株式会社に改組しました。会社設立以来、歯車加工および減速機の設計を行っております。社員数を100名以下に抑えているため社内のコミュニケーションはとてもよく、私も従業員の仕事ぶりや個人の成長が見える環境で経営しております。日本では、自動車会社などの規模の大きい会社では歯車工場を自前で持っていますが、歯車に集中して設計・生産している会社は少ないかと思います。そのような中で、弊社は一部自社製品を持っていますが、8割方はお客様の多岐にわたるニーズに応じた多品種少量の受注生産を行っております。弊社の業界では発注者が設計を用意することが通常ですが、弊社は特注品の受注製造がほとんどのため、設計書から担当することも多いです。そして、材料の選定から組立まで一貫体制で対応し、高い提案力と技術力があります。製造の過程ではミクロン単位の微差を修正することもあり、マイスター技術者を筆頭に高度な技術者が多数在籍しており、また若い技術者へのスキル伝播にも尽力しております。
吉田:坂西精機様の高い技術力、それをささえる技術者の育成は坂西社長のお考えと熱意のたまものだと思います。また、坂西社長のお考えは私の法律事務所の経営方針と重なる部分があります。法律事務所も人員を増やして規模の力を重視する方法もあれば、メンバーが相互に確認し合える環境の中で業務品質を向上させ、他所と差別化する方法もあります。坂西精機様は、とても質の高い仕事をされておりますから、他社との差別化ができ、そのため引き合いがとても多いと思っております。
② 吉田総合法律事務所と顧問契約を締結したきっかけを教えてください。
坂西社長:2017年に私と吉田先生の双方のことを良くご存じの、共通の知り合いの方からご紹介をいただきました。吉田先生と面談をさせていただいた後、すぐに顧問契約を締結させていただきました。弁護士の先生に相談するときに、敷居が高いと相談がしにくくなりますが吉田先生は初対面の時から親身にご対応いただきましたので、弊社の社員も相談しやすいだろうと考えました。
③吉田総合法律事務所にどのようなサポートを受けたかを教えてください。
坂西社長:少数株式、契約書、労務問題など、企業経営に関する全般的なことをアドバイスいただいております。そのほか、社内の従業員向けにハラスメント研修会もしていただきました。
吉田:経営の良好な非上場企業では、少数株主とどのように接していくかは重要な問題です。当事務所は非上場企業の株式問題の対応経験が豊富で、自信のある領域です。私は坂西社長と会社に貢献することができて本当に良かったと思っております。
坂西社長:日常的なリーガルチェックもいつも気軽に相談でき、安心感があります。長年受注製造をしている大手との契約書も、特にトラブルなどはありませんが、吉田総合法律事務所にリーガルチェックしてもらって、契約の法的意味とその背景を確認することができました。ビジネスですから、問題が起きてからではなく、問題が起きないために、しっかりと内容確認をすることが大事ではないかと思っています。
坂西社長:吉田先生と最初に会ったときも私に、「いつでも遠慮なくメールや電話で連絡をしてくださいね」と言ってくれました。吉田先生はきさくで相談しやすいです。そして、返事や対応にスピード感があります。
吉田:気軽に連絡ができるという言葉をいただけるのは、とても嬉しいです。私にとって勲章のような言葉です。問題になりそうなことが起きたとします。それが重要性・深刻性のあるものか、緊急性があるか、会社の方だけでは判断しにくい時があります。また、弁護士だけで判断できないこともあります。そのような時は会社と弁護士がスピードとコミュニケーションを良くして、一緒になって検討し、見定めることが大事だと思っています。その見定めのために、まずは問い合わせをいただける関係が大事だと思っています。
④吉田総合法律事務所はビジネスにおいてどのような存在ですか
坂西社長:吉田先生は弊社の外部にいる弊社の法務部長のような存在だと思っております。弊社の組織の一部で、問題の大小に限らず何でも直ぐに相談できるところです。
吉田:社外の法務部長という言葉はとてもうれしく思います。坂西精機様も、大手企業から高度技術が要求される精密歯車(減速機)を受注されることが多いと思います。ビジネスの法的サポートについても同様で、私と吉田総合法律事務所にとって、専門性を評価していただいて、信頼のうえで発注いただけるのはとても光栄でありがたいことです。
⑤顧問契約の締結に迷っている経営者へのメッセージをお願いいたします
坂西社長:近年は社会とビジネスのルール変化が早く、法律を理解して合法的な企業活動ができるか否かで、企業の発展か衰退かが決まるケースが増えてきていると思います。吉田総合法律事務所は会社としての相談事項がなくても経営に必要な法的知識の供給者になってくれます。また、企業経営のうえで法律や契約の違反がないかどうかを考える時のよりどころで、判断する際の安心材料を得ることができます。法律の部分は専門家である吉田先生にお手伝いしていただき、我々はものづくりに集中専念することができております。私は吉田総合法律事務所と顧問契約を締結して良かったと思っています。