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医療法人ルミナス おおのたウィメンズクリニック埼玉大宮 様 - 中堅~大手会社のための会社法・労働法・契約審査 | 吉田総合法律事務所

医療法人ルミナス おおのたウィメンズクリニック埼玉大宮 様

中:医療法人ルミナス 大野田晋理事長
右:弁護士 吉田良夫
左:弁護士 星野光子
2026年8月27日 対談

① 貴院について教えてください

病院名医療法人ルミナス おおのたウィメンズクリニック 埼玉大宮
ホームページURLhttps://www.ont-womens.com/
設立年月2022年5月
所在地埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目118大宮門街WEST3階
業務内容不妊症・不育症の治療、出生前診断
医師・スタッフ数医師17名、スタッフ80名(2026年7月現在)

大野田理事長:当院は2022年5月に開設しました。

私はもともと生殖医療を専門としており、大学病院で生殖医療の立ち上げにも携わっていました。その後、大学の人事で埼玉県の大学に異動したことをきっかけに、埼玉県で診療するようになりました。

埼玉県は、人口に対して医師が少ない地域です。一方で患者さんは多く、そこで医療を行うことにやりがいを感じるようになり、自分でクリニックを開設しようと考えました。

不妊治療については、埼玉県だけではなく、栃木県や群馬県などからも都内の医療機関へ通院される患者さんがいらっしゃいます。

ただ、不妊治療は何度も通院する必要がありますし、予約や待ち時間も含めると非常に時間がかかります。仕事をしながら治療を受ける患者さんにとって、都内まで通うことは大きな負担になります。

そこで、都内まで行かなくても、地域で都内と同じレベルの先進的な生殖医療を受けられるようにしたいと考え、大宮で開業しました。

現在は、非常勤を含めて医師が17名、スタッフが約80名となっています。

吉田:大宮は人口が多く、ファミリー層も多い地域です。一方で、不妊治療のために都内まで通うとなると、時間もかかりますし、患者さんの身体的・精神的な負担も大きくなります。

そうした地域のニーズと、大野田先生が高度な医療を地域で提供したいという思いが非常に良い形で合致して、現在のおおのたウィメンズクリニック様につながっているのだと思います。

② 顧問契約を結ぶきっかけを教えてください

大野田理事長:一番のきっかけは、スタッフの人数が増えたことです。

開業当初は私自身が採用なども行っていましたが、患者さんが増えるにつれて、自分だけでは対応できなくなってきました。そのため、事務長に入ってもらい、採用などを任せるようになりました。

その後、組織が大きくなるにつれて、労務に関する問題もいろいろと起きるようになりました。職員本人だけではなく、ご家族から法的なことを指摘されるような場面もあり、「これは自分たちだけでは解決できない」と感じました。

そこで、事務長から吉田先生をご紹介いただき、相談させていただいたことが、顧問契約のきっかけです。

吉田:ありがたいご縁があり、事務長にご紹介いただき、おおのたウィメンズクリニック様と出会いました。

私自身、吉田総合法律事務所の設立以前から、医療法人やクリニックのガバナンス、事業承継、医師・看護師・培養士・事務職員など、医療機関の人事労務問題等を得意としてきました。

吉田総合法律事務所でも、この分野で医療機関のお役に立ちたいと思っておりましたので、こうしておおのたウィメンズクリニック様のお手伝いができることを大変ありがたく思っています。

③ これまで、どのようなご相談・関わり方をされていますか。

大野田理事長:最初は労務関係の相談でした。

それまでは、労働契約書についても、既存のフォーマットに当てはめて作成しているような状態でした。

そのときに吉田先生から、「労働契約書は戦略だから」というお話をいただきました。

どのような人を採用したいのか、どのような勤務体制にするのか、診療時間をどうするのか。労働契約書には、そうしたクリニックの方針がすべて詰まっているのだと思います。

そこで、ご相談をさせていただきながら労働契約書を一から作り直していきました。

患者さんのニーズを考えると、夜遅い時間や休日にも診療を行った方がよいという面があります。一方で、スタッフの働き方も考えなければなりません。そのバランスをどのように取るのかということも、契約書を作る中で考えることができました。

その後、法人化に伴って様々な契約が増えたため、工事やリース、不動産物件などの契約書についても、リーガルチェックをお願いするようになりました。

以前は契約書を提示されたら、そのまま締結することも多かったのですが、先生方に確認していただき、修正を求めてみると、相手方が意外と応じてくれることも分かりました。

また、生殖医療や出生前診断に関する相談もしています。

こうした分野では、患者さんへの説明の仕方や同意書の内容などが非常に重要です。こちらがきちんと説明したつもりでも、患者さんにどのように受け取られるかによって、問題になる可能性もあります。

カルテをどのように記載した方がよいのか、どこまで説明しておくべきなのかといったことについても、相談しながら進めています。

吉田:医療の分野では、裁判例だけではなく、厚生労働省など行政の考え方や、各種ガイドラインを把握することが非常に重要です。

特に生殖医療や出生前診断は、医療として高度に専門的であると同時に、生命倫理にも関わるセンシティブな分野です。

そのため、行政が現在どのような方針を示しているのか、学会等がどのような基準を設けているのかということまで確認した上で、安全と考えられる対応をご提案するようにしています。

星野:学会等の指針などの資料を確認し、必要な情報を調査した上で回答するようにしています。

案件によっては、医療上の考え方について、先生方から教えていただくこともあります。

医療の内容を理解しないまま法的な回答をするのではなく、医療現場で実際に使っていただける回答にするため、必要なことを学びながら検討しています。

④ 普段はどのような方法で相談されていますか。

大野田理事長:今はメールやリモートで相談することが多いです。

相談は本当にひっきりなしで、月に何度もご相談しています。

複数の案件を同時並行でお願いしていることもあります。

吉田:主に事務長の方に相談事項を取りまとめていただき、星野へご連絡いただいています。

内容に応じて、メールや電話、Zoomなどで対応しており、案件によっては、大野田先生にもZoomに入っていただき、ご意見を確認しながら進めています。

⑤ 顧問契約を結んで良かったと思われることを教えてください。

大野田理事長:一番は、「これはもう自分ではできない」という部分をお願いできることです。

専門性の高いことをお願いする以上、信頼できることはもちろんですが、クオリティの高い内容を提供できるスキルや能力を持った方でなければお願いできないと思っています。

その点で、吉田先生や星野先生には安心してお願いすることができます。

また、自分の労力という点でも全く違います。

私は今も医師として診療の現場に立ちながら、クリニックの経営をしています。

診療が終わってから自分で契約書を確認したり、労務問題を調べたりしていたのでは、どうしても対応が遅くなります。

今は、そのようなことを先生方に並行して進めていただけます。

自分でやらなくてはならないことを支えてもらい、自分の労力を軽減していただけるということは、本当に助かっています。

吉田:大野田先生は経営者であると同時に、第一線で医療に携わる高度な専門家でもあります。

大野田先生には、先生にしかできない経営判断や、医師としての専門的な判断があります。

先生がそうした本来の役割に集中できるように、私たち法律の専門家にできる部分は、しっかり対応していきたいと考えています。

⑥ 主担当である星野弁護士の印象はいかがですか

大野田理事長:非常にきっちり仕事をされる先生ですし、面倒見が良いという印象があります。

質問したことに対して、「こうなんです」と、はっきり答えを言ってくれるので助かっています。

「こうかもしれませんし、違うかもしれません」という曖昧な感じではなく、調査した上で、きちんと答えを示してくれます。そのため、こちらも「これが正しいのだ」と判断することができます。

また、事前のリサーチ力もすごいと思います。

出生前診断に関する相談をしたときには、非常に専門的な内容でしたので、「さすがに弁護士の先生にここまでお願いするのは難しいのではないか」と思っていた部分もありました。

しかし、星野先生は非常に細かいところまで資料を読み込み、調べてくれました。認定遺伝カウンセラーの先生も、星野先生がそこまで内容を理解されていることに驚いていました。

もう一つ、私が特に助かっているのは、相手にどのように伝えるかという文章まで一緒に考えてくれることです。

法的な書類だけを作ってもらっても、私たちは「これを相手にどのように伝えればよいのだろう」と悩むことがあります。

星野先生は、「先方にはこのように伝えた方がよいのではないか」という具体的な文面まで一緒に考えてくれます。

私としては、そこが一番助かっている部分かもしれません。

⑦ 顧問弁護士は、クリニックにとってどのような存在ですか

大野田理事長:吉田先生には、少し「メンター的な要素」を感じています。

法的な問題に回答していただくだけではなく、もう少し総論的な視点から話をしてくださることがあります。

例えば、人材を採用するときにも、単に労働契約の内容を確認するだけではなく、どのような人を採用し、どのような組織にしていくのかという、戦略的なところまで話をしていただきます。

法務をきちんと整えることを通じて、自分たちがこのクリニックをどのようにしていきたいのかということも、より具体的に形作られていくのだと思います。

また、クリニックは限られた環境の中で仕事をする組織です。

その中だけで判断していると、知らないうちに「裸の王様」のようになってしまう可能性もあります。

患者さんへの対応やスタッフへの対応について、自分たちでは気づかないまま、一般的な感覚から外れた方向に進んでしまうこともあるかもしれません。

その意味では、顧問弁護士には、第三者的な「オブザーバー」のような役割もあると思っています。

吉田:大野田先生に「メンター的」と言っていただけるのは、本当に嬉しいことです。

経営者の方を励ますことも、私たちの役割の一つだと思っています。

ただし、単に「大丈夫ですよ」とお伝えするのではなく、根拠と方針に基づいて、「この方向であれば大丈夫です」と申し上げることが大切だと考えています。

私も弁護士として長年、様々な企業や経営者の方を見てきました。その経験から、「この方向は大切です」とお伝えできることもあると思います。

戦略や戦術は純粋な法律論だけではありませんが、法律やこれまでの経験を踏まえて、どうすればうまく進められるのか、どうすれば失敗を避けられるのかという視点からも、大野田先生を支えていきたいと考えています。

⑧今後のクリニックのビジョンを教えてください

大野田理事長:一番は、この地域で「ここに行けば大丈夫だよね」と思っていただけるクリニックにしたいということです。

生殖医療の分野について、当院では対応していないため、別の医療機関へ転院しなければならないということを、できるだけなくしていきたいと思っています。

この分野の治療であれば、すべて当院で受けることができる。近隣の医療機関では対応できない治療についても、当院で対応できる。

地域の患者さんにとって、「最後の砦」となれるところまで持っていきたいと考えています。

⑨顧問契約を検討されている医療機関の経営者へ、メッセージをお願いします

大野田理事長:私自身は、ある程度の規模の組織であれば、顧問弁護士は必要な存在だと思っています。

一人で開業されている先生であれば状況は違うかもしれませんが、組織がある程度の規模になれば、必ずいろいろな問題が起きます。

医師は医療の専門家であり、技術職です。医療については長い間勉強してきていますが、労務や法務については分からないことがたくさんあります。

それを自分たちで一生懸命勉強したとしても、その分野を専門としてきた方の知識や経験に追いつくことは難しいと思います。

だからこそ、専門的なことは専門家に聞き、その上で正しく判断していく。

それがクリニックを守っていく上では、絶対に大切だと思います。

また、先ほどお話ししたように、顧問弁護士に相談することは、単に法的な問題を解決することだけではありません。

人材をどのように採用するのか、どのような組織にしていくのか、自分たちがこのクリニックを今後どうしていきたいのかということまで考えるきっかけになります。

クリニックの方向性をより具体的に形作っていくためにも、法務をきちんと整えることは大切だと思っています。

   

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